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FENDER presents GO LIVE! レポート

2016年11月1日更新

Golive

そして、新旧のレパートリーから多彩な5曲を披露したフジファブリックは、眩い照明の中、観客を飛び跳ねさせ、手を振らせ、トリにふさわしい大きな盛り上がりを作りだした。10年の活動の集大成とも言える日本武道館公演を14年11月に成功させた山内総一郎(Vo,G)、金澤ダイスケ(Key)加藤慎一(B)の3人は、そこから新しいフジファブリックのスタンダードを追求し続けてきた。

この日はギター・オリエンテッドな曲を多めに選曲。アーミングを交えたムーディなギターソロから始まった1曲目の「STAR」から山内は終始嬉々としながら、「夜明けのBEAT」で披露した背面弾きのソロなど、けれんみたっぷりのギタープレイに徹して、ペトロールズの長岡とは正反対のやりかたでギターの魅力をアピールした。

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11月16日にリリースするパワーポップ調の最新シングル「SUPER!!」では、山内がシグネイチャーモデル「SOUICHIRO YAMAUCHI STRATOCASTER」を初披露。ギターを抱き「かわいい~」と山内は目尻を下げる。ブギ調が珍しい「Surrender」ではボトルネックでギターを唸らせ、金澤のオルガンとソロを応酬。客席を大いに沸かせ、ラストの「銀河」になだれ込むと、加藤が鳴らすビートと一つになって、山内はギターを高速でかき鳴らした。

演奏終了後に山内は、「自分の人生を変えたギターが自分のシグネイチャーモデルになって、誰かの手元の届くことにこの上ない喜びがある。このモデルを作るにあたって、ギターの心臓部であるピックアップはカスタムショップから選び抜いた」と語った。そして「バンドに馴染む音を試していったらフェンダーのジャズベースに行きついた」と語る加藤らの後ろで、スタッフが何やら機材をセッティング中。

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すると最後に、山内、ペトロールズの長岡、フジファブリックのサポートドラマーであるBOBOの3人に加え、フェンダーとエンドースメント契約を結び、自身のシグネイチャーモデル「HAMA OKAKMOTO PRECISION BASS “#4”」がベストセラー中のOKAMOTO’Sのベーシスト、ハマ・オカモトを迎えたスペシャル・セッションが実現。ニューオーリンズのファンク・バンド、ミーターズの「シシー・ストラット」とロバート・ジョンソンのブルース・クラシック「クロスロード」の2曲を披露。

エリック・クラプトンのカヴァーを下敷きにしたと思しき後者では山内と長岡がソロを応酬しながら、ぐんぐんと過熱していく演奏に観客は拍手喝采。その盛り上がりはこのイベントが第2回、第3回と続けて開催されることを大いに期待させるものだった。


 

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