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FENDER presents GO LIVE! レポート

2016年11月1日更新

Golive

「そのベース、フェンダー?」「そうだったかな」「そうだ! 俺もフェンダーだ!」という長岡亮介(Vo, G)と三浦淳悟(B, Cho)によるとぼけたやり取りから始まったペトロールズ。長岡、三浦に河村秀俊(Dr, Cho)を加えた 3人組。結成11年目を迎えた今年、これまでに行ったことのない場所に行ってみようというテーマを掲げ、9月7日にこのリキッドルームからスタートさせた全国ツアーの真っ最中。

この日演奏したのは昨年9月にリリースしたフルアルバムとしては初の全国流通作品となる『Renaissance』からの6曲だった。ソウル・ミュージックを下敷きしたトリオならではのシンプルな演奏にじわじわと熱を込めながら、10年選手だからなのか、そもそもそういう性格のバンドだからなのか、長岡以外の2人も歌う3人組はアダルトオリエンテッドな魅力をアピール。

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ファンキーな「Not in service」でベースをスラップしたほか、スロー・ナンバーの新曲とペトロールズ流のディスコ・ナンバー「Talassa」の2曲ではエフェクトを掛けるなど、三浦のベースプレイがリズムを支えるだけではなく、エキセントリックな音色も奏でる一方で、テレキャスターを手にした長岡はカッティングを軸にギターフレーズを組み立て、終始ストイックとも言えるプレイに徹していた、終盤の「Fuel」では長岡がフィードバックを効果的に使いながらこの日一番の激しいソロをかき鳴らすと、演奏にじっくりと聴きいっていた観客を沸かせた。

演奏終了後には、「素朴なギターだから、ちゃんと弾かないとちゃんと鳴らない」と長岡が自分の愛器について語ると、古いモデルを作り直したフェンダーのジャズベースを00年から使い続けているという三浦は「ライヴで育ててきた」という自慢の愛器を見せながら、「ジャズベはベースの王様」と語った。


 

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