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FENDER×代官山 蔦屋書店 "2020 SUMMER POP-UP STORE" レポート

7月3日（金）から8月30日（日）まで、代官山 蔦屋書店にて展開している"2020 SUMMER POP-UP STORE"。MADE IN JAPAN HERITAGEシリーズやAMERICAN ACOUSTASONICシリーズ、楽器アクセサリー、アパレル商品などの展示・販売に加え、『LED ZEPPELIN I』50周年記念モデルのFENDER CUSTOM SHOP製JIMMY PAGE TELECASTERも展示している。

7月25日には、フェンダーアーティストによるギターレッスンも催された。このイベントでは参加者を15名に限定し、各席のソーシャルディスタンスを確保。特設ステージと客席の間にはアクリル板を設置し、さらに参加者・スタッフのマスク着用やこまめな消毒など、感染症予防策を講じた上で実施された。

この日登場したアーティストは、2020年に結成10周年を迎えたSILENT SIRENのすぅ（Vo,Gt）だ。会場に集った参加者は、シグネイチャーモデルのSILENT SIREN TELECASTERや、Jazzmaster、Telecaster、Stratocasterなど、愛用のギターを持参。各席に用意されたMustang GT 40に愛機をつなぎサウンドチェックを行う姿からは、マスク越しでも期待に胸を膨らませる様子がうかがえる。

大きな拍手で迎えられ、すぅがステージへ。対面でギターを教えるイベントは初めてとのことで、少し緊張した面持ちで“一緒に楽しんでいきたいと思います”と意気込んだ。

前半のトークではステイホーム期間について振り返り、自宅に防音スペースを作り、アコースティックギターの練習に励んだことを明かす。また、展示されたAMERICAN ACOUSTASONICに目を留めて“（試奏して）すごく良かったです。めちゃめちゃ軽くて、しかも見た目が渋いですよね。飾るだけでテンションが上がると思います”と、その魅力について語った。

ギター選びではルックスを重視しているというすぅ。フェンダーとの出会いはSILENT SIRENを結成した頃に購入した赤いTelecasterで、Telecaster ThinlineやJazzmasterを手にした姿もお馴染みだ。彼女自身“ギターと言えばフェンダー”と述べるほどで、すぅのギタリストとしての歩みはフェンダーとともにある。

そして、2019年にはシグネイチャーモデルのSILENT SIREN TELECASTERを発表。ボディやネック、指板、ポジションマークに至るまでホワイトで統一された、ステージで映えるギターだ。また、ボディのコンターカットや、彼女が愛用するClassic Player Jazzmaster Specialとネックの太さを揃えている点など、弾きやすさにもこだわっている。練習に励むファンに向けて“挫折しそうって気持ちを乗り越えてほしくて、このギターを作りました”と、シグネイチャーモデルに込めた思いを語った。

練習に関する話題になると、すぅはデビュー当初に行っていた運指練習を参加者と一緒に実践。6弦3フレットから人差指→中指→薬指→小指と1フレットずつ押弦し、これを6弦から1弦まで繰り返すという練習法だ。さらに彼女は押弦のパターンやリズムのアクセントの位置、ピッキングのパターンを変えるなど、さまざまなバリエーションで演奏していたという。また、この練習はクリックを聞きながら取り組むことがポイント。会場でも、すぅが実際に使っているスマートフォンアプリを使い、クリックを鳴らしながらトレーニングを行った。

ウォーミングアップが済んだところで、レッスン本編へ。今回は「フジヤマディスコ」冒頭のカッティングの部分をレクチャーした。“体全体でリズムを感じるとグルーヴが出る”“音がないところも音符だと思って演奏する”など、アドバイスを交えて熱心に解説。すぅと参加者が一斉に演奏した場面では見事なグルーヴが生まれ、彼女も“感動しちゃいました！”と歓喜する。そのほか、ライヴで活用できる小ワザや音作りについても紹介。時間が許す限り参加者からの質問にも答え、短時間ながらも充実した内容となっていた。

すぅは最後に“私はサイサイを応援してくれているみんなに支えられているので、自分が持っているパワーをちょっとでも伝えられるように頑張ります。みんなもギターを弾いて、音楽を楽しんでほしいです。私もまだまだ勉強中なので、みんなと一緒に音楽を楽しみたいです”と、メッセージを贈った。

感染症予防のため、参加者は声を出すことを極力控え、黙々と演奏に取り組んでいたが、生き生きとしたギターサウンドや一体感のあるグルーヴからは、レッスンを存分に楽しんでいることが伝わってきた。言葉がなくとも憧れのアーティストと音でコミュニケーションできる、そんなギターの醍醐味を活かしたイベントとなった。

すぅ（SILENT SIREN）
日本のガールズバンドシーンを語る上で欠かせない存在である、SILENT SIREN の Vo&G。読者モデルからギタリストへと転身、SILENT SIRENの楽曲の作詞をメインで担当。2019年12月にはフェンダーからシグネイチャーTelecaster®をリリース。同性からの人気も高く、カリスマ的人気を誇る。
› Website：https://silent-siren.com/

FENDER × 代官山 蔦屋書店 "2020 SUMMER POP-UP STORE"

■ 開催期間：2020 年7月3日（金）〜2020年8月30日（日）
■ 会場：代官山 蔦屋書店 2F音楽フロア「代官山 Session:」
■ 営業時間:9:00~22:00
■ お問い合わせ：03-3770-6886（代官山 蔦屋書店）
■ ホームページ：代官山 T-SITE ウェブサイト内特設ページ
■ 展示・販売予定製品
AMERICAN ACOUSTASONICシリーズ／MADE IN JAPAN HERITAGEシリーズ／ FULLERTON UKULELEシリーズ（7月下旬より）／ MUSTANG GT40アンプ／ エフェクター、ピック、ケーブル、ストラップなどのアクセサリー製品／ フェンダー x 代官山 蔦屋書店コラボTシャツを含むアパレル製品／ 各種フェンダー関連書籍
※ ギターおよびベース、アンプは試奏ブースにて試奏可能です。