#FenderNews / アンディ・サマーズのモノクロームストラト

アンディ・サマーズは、彼の新しいシグネイチャーモデルで、音楽と写真を結びつけたのです。

この素晴らしいFENDER CUSTOM SHOP製のギターが、どの様に生まれたのかを見ていきましょう。

Andy Summers

ギターを演奏することと、写真を撮ること。この二つは全く違うものだと捉える人も多いでしょう。しかし、アンディ・サマーズは、彼の長いキャリアを通じで、"音楽と写真"の楽しさをシームレスに取り入れてきました。 彼は、POLICEのギタリストとして、そして作曲家およびソロアーティストとしてよく知られているかもしれません。しかし彼は世界的に有名な写真家でもあるのです。

70年代後半から、80年代初頭にかけて、POLICEが多くのヒットアルバム生み出していた頃、時を同じくしてアンディ・サマーズは、ツアーをするバンドを写真に収めた”Throb"という写真集を世に出したのです。 それ以来、アンディは音楽とアートの融合を続け、最近では"A Certain Strangeness"という作品とともに、ニューヨークのMetropolitan Museum of Artにて、スペシャルなコンサートを行っています。


 
 

彼にとって音楽とアートのを結びつけた表現を行うことは、とても自然なことなのです。 「"All art aspires to the condition of music"(すべての芸術は、音楽的な状態を求めている)という、イギリスの作家であるウォルター・ピーターズの言葉は、まさにその通りだなって思うんだ」アンディは語ります。「例えば、視覚的な芸術は音楽になり得るし、詩ももちろんそう。美しいものはすべて音楽になる。何故って?それは、音楽はとても抽象的で、私たち人間が持っている最大の表現方法だからね」「私も同じものを探し求めてるんだ。厳格でかつ、尖った、そしてメロディックで、感情的なもの。そう、音楽はすべてを持ち備えているよね」

アンディは、イングマール・ベルイマンの映画"Seventh Seal"の様な、ブラック&ホワイトの写真に惹かれていましたが、ミュージシャンとして成功するまで、彼の生活を写真に収めることはなかったと言います。 「映画館を出た時、”あぁこれが僕がやりたかったことなんだ”ってすぐに理解したよ」「それまでは本当にギターに夢中だったんだ。でもその時、ブラック&ホワイトのイメージ、その映画の持つ力、特にヴィジュアルと音楽を組み合わせた表現にとても興味を持ったんだ」

「その時まだ、僕は若かったし、ギタリストとしてバンドで成功したかったんだよ。それがすべてだった」 Rock and Roll Hall of Fame(ロックの殿堂)に輝く彼が持つ、2つの情熱を表現する為、Fender Custom Shopは、LEICAとタッグを組み、特別なStratocasterを製作しました。この素晴らしいギターは、アンディがLEICAのカメラで撮影した素晴らしい写真でラッピングされています。もちろん単なる芸術品ではありません。ハンドワウンドされた、3基の60s Stratピックアップを装備し、サウンドにも抜かりがありません。そう、この素晴らしいStratocasterは、時代を超越した芸術を生み出した彼にぴったりのギターなのです。 「とても長い間ギターと写真に取り憑かれている僕が、今は同時に二つのものを手にしてるね」彼は言います。「この中には、とても個人的な写真もあるんだよ。まるで僕の自伝みたいだよね。長年にわたって撮影されたものだから」

Andy Summers

きっとこのギターを手にした人は、アンディの写真を見て、その足跡を辿る様にカメラを手にすることでしょう。 「ギターとカメラ、両方とも僕の想像性を刺激する素晴らしいツールなんだ」