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THE ROCK FREAKS VOL.13:EXILE SHOKICHI

, ROCK FREAKS VOL.13

アーティストとフェンダーによるケミストリーを写真で切り取るエキシビジョンシリーズ「THE ROCK FREAKS」。第13回目は、国民的なダンスヴォーカルグループ、EXILEからヴォーカリストのSHOKICHIが登場。


ギターと出会ってから、ずっとワクワクしたままなんです

SHOKICHI。EXILEでヴォーカルを務めるばかりではなく、ソロ活動においても全国アリーナツアーを大成功に終わらせたばかり。いわば時代のスターだ。なので対面を果たす前は、正直どんな人かと身構えた。

ところが、取材場所となったフェンダーショウルームに入ってきて、壁面に飾ってあるギターの数々を見るなり“わぁ、すごいですね!テンション上がりますね!!”と少年のような表情でギターを眺めている。もちろん演技でも何でもない、本当にギターを愛しているのだ。インタビューでは、SHOKICHIのギター愛が次々と露わになった。

EXILEではヴォーカルを務め、ソロ活動ではヴォーカルに留まらずピアノ、ドラム、ギターをプレイするSHOKICHIだが、音楽に目覚めたきっかけはギターだという。「中学の時、友達が学校にギターを持ってきたんですよ。それでギターを初めてちゃんと見て、音楽への情熱に目覚め、ギターを弾くようになり、バンドを組むところから僕の音楽人生が始まったんです」と、自らの音楽ヒストリーを話し始めてくれた。

聞けば、ギターに出会うまでのSHOKICHIは野球少年だったそうで、坊主頭で野球の練習に明け暮れる日々だったそうだ。そんな時に、先述の通りギターに出会った。

「見た瞬間にヤラれたんですよね。自分の生きる世界とは別の世界を見た感じだったし、そこには自分の知らないカッコいい世界があるって、中学生ながらに直感でわかったんです」

稲妻に打たれたSHOKICHIは、それからギターを弾くようになった。最初はアコギで弾き語りをした。当時は19やゆずが大ヒットしていて、彼らの歌をカヴァーし、地元・苫小牧の路上で歌った。“うるせー!”と酔っぱらいに絡まれた時は公園に移動し、そこで独りでギターを弾いて歌った。

高校に入るとエレキギターを購入し、バンドを結成。X JAPANのHIDEに憧れていたSHOKICHIだったが、バンドではヴォーカル担当だった。しかし、オリジナル曲を作るため、練習スタジオではギターを弾いていた。「1時間500円のスタジオで、メンバーが5人だったので1人100円。そのスタジオにいる時が夢の時間、幸せなひと時でした。エレキでどんなにデカイ音を出しても怒られないし。本当にバンドをやっている時だけ、別の世界にいられたんです。バンドが終わると、いつもの現実の世界に引き戻された。だから、楽器がたくさんあるだけで、今でも幸せな気分になるんです」と、ショウルームに飾ってあるギターを少年のような目で見る理由がわかった。

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Photograph by Yuuki Igarashi / Hair&Make by Katsuki Chichii

もう少しだけSHOKICHIの音楽ヒストリーを続けると、学生バンドからプロのミュージシャンを目指すきっかけもギターだった。

「高校の時、友達の親に車で送ってもらい、真駒内アイスアリーナまでLUNA SEAのライヴを観に行ったんですよ。1曲目が「TONIGHT」でINORANさんのギターから始まるんですね。そのINORANさんのギターを聴いた瞬間が、ただのバンド少年が本気でプロになろうと思った瞬間です。あのギターを聴いた衝撃は、今でも鮮明に覚えていますね」
ギターから音楽の道に進んだSHOKICHIが所有するギターは4本。そのうちの1本がフェンダーのJimi Hendrix Stratocasterだ。なぜこのギターを選んだのか?

「ジミ・ヘンドリックスが好きなんです。特にジミヘンのカヴァーをやるわけではないのですが、あのプレイスタイルが大好きでこのギターを買いました」

続けて、Stratocasterの魅力をこんな風に語ってくれた。

「自分の中では一番ギターらしいギターなんです。弾いていて感じるのは、そのオールマイティさです。ロックだけじゃなく、R&Bもファンキーなカッティングもいける。ジャンルにとらわれずにプレイできるのがストラトです」

SHOKICHI自身もStratocasterのように、ソロライヴではヴォーカル、ピアノ、ドラム、ギターととらわれずにプレイし、オーディエンスを熱狂させている。中でもギターアレンジにはこだわっているそうだ。

「ライヴのバンドアレンジをする時、ギターのアレンジにはとにかく細かく注文を出します。ライヴでギターの音が聴こえてこないのは寂しいので。だからライヴでは、原曲にはないギターソロを僕が考えてバンバン入れてもらっているんです。とにかく、ギターソロが大好きなんです。本当はライヴでソロを弾き倒したいんですけど、僕の腕はまだまだそこまではいかないので、ギタリストの方にソロは任せて、僕はそこにチョーキングで絡んだりしてステージでもギターを楽しんでいます」

ステージだけではなく、オフタイムでもSHOKICHIはギターを楽しんでいる。

「海外に行く時はギターを持って行くんです。別に作曲をしようとか、ライヴが目的ではなくて、キレイな景色を見たら音楽を聴きたくなるように、ギターの音が聴きたくなるのでギターを弾くんです」

それだけではなく、家にいる時もギターと一緒だ。しかし、過密スケジュールをこなすSHOKICHIは家でギターを弾く時間はない。

「こんなことを言ったらギタリストの方に怒られると思うんですけど、ギターって究極のインテリアでもあると思うんです。部屋にあるだけで雰囲気が変わるし、僕の場合、ギターが置いてあるだけでドキドキワクワクできるので、疲れから救ってくれますね」

中学でギターを初めて見て、“自分の知らないカッコいい世界=音楽の世界”へと進んだSHOKICHI。それからすでに20年ほどの歳月が経っているが、今のSHOKICHIにとってギターとはどんな存在なのだろうか?

「ギターと出会ってから、ずっとワクワクしたままなんです。だから、永遠にワクワクさせてくれるものですね。そういう意味でも、ギターは僕の友達です。ピアノは相棒。うん、ギターは友達ですね」

端正な顔立ちのSHOKICHIは、ライヴでクールに歌い、大きな声援を浴びているはずだ。しかしギターを弾く瞬間だけは、ショウルームでギターを眺める少年のような表情を見せているのかもしれない。その表情を観に、ぜひ会場に足を運んでみてほしい。その笑顔には、音楽をやる上で忘れてはいけない大切な何かが詰まっているはずだから。


EXILE SHOKICHI
2007年1月、新生 J Soul Brothersのメンバーに選出。2009年2月25日、アルバム「J Soul Brothers」でメジャーデビュー。 2009年3月、EXILEにVocal & Performerとして加入。SHOKICHI初の作詞/作曲「Everlasting Song」が、2012年1月1日発売のEXILEとATSUSHIソロを同時に収録したアルバム「EXILE JAPAN/ATSUSHI Solo」に収録。 2012年、二代目 J Soul Brotherの5人より構成されたユニット、THE SECOND from EXILE (現EXILE THE SECOND)を始動。自身も多数、作詞作曲を手掛ける。 2014年6月、EXILE SHOKICHIとして1stシングル「BACK TO THE FUTURE」でソロデビュー。 2019年3月に配信シングル「君に会うために僕は生まれてきたんだ」、4月に配信シングル「サイケデリックロマンス feat .SALU」、5月に2ndアルバム「1114」を3ヶ月連続リリース。 2019年6月より、自身初となるソロアリーナツアー「UNDERDOGG」を開催。現在ソロとして6枚のシングル、3曲の配信シングル、2枚のアルバムをリリース、その大半の作詞、作曲を手掛けている。
› Website: https://exile-shokichi.jp/