#FenderNews / Speaker Enclosure:オープンバックとクローズドバックの違い

Speaker Enclosure:オープンバックとクローズドバックの違い

構造によるサウンドの違いを学び、自分の好みを把握しましょう。

whats-the-difference-open-back-and-closed-back

この世には2種類のスピーカーキャビネットがあります。 オープンバックとクローズドバック。それぞれのデザインは"トーン"に影響をもたらします。自分の好みをしっかり把握しておくことがアンプを購入する時に重要になります。

オープンバック
オープンバック・キャビネットは、スピーカーがエンクロージャー内に密閉されていないキャビネットです。すなわち、バックが完全に空いているか、部分的に空いています。このデザインでは、エンクロージャーの前面と背面からサウンド発せられ分散するため、音の指向性が低下し、アンプの周辺で音が鳴っている様に感じます。(ステージ後方にいるドラマーはこちらを好むでしょう!)また、このオープンバックはクローズドバックに比べ、低音がマイルドで、柔らかい音色になります。素晴らしいギターアンプ、特にコンボアンプの多くは、このオープンバックを採用しています。フェンダーのオープンバック・アンプの代表的な例として '65 Twin Reverb 等があります。

クローズドバック
クローズドバック・キャビネットは、スピーカーがエンクロージャー内で密閉されています。背面が閉じているので、サウンドは前面からのみ発せされ、よりサウンドに指向性があります。前面に向けてサウンドを発するため、より観客に伝わりやすくなります。また、エンクロージャー内でのサウンドの分散化を防ぐので、よりパンチのある低音を出力します。
1960年代初頭、フェンダーはShowmanやBandmasterの様な先駆的なアンプに見られる様に、クローズドバック設計を採用した最初のアンプメーカーの1つでした。 さらに、より優れた明瞭度を提供できる為、ベースアンプの世界ではクローズドバックが多く採用されます。現在のフェンダーに於ける、クローズドバック・アンプの代表的な例は Acoustic Pro です。


› ギターアンプはこちら